テクノロジーで希望をつなぐということの一例
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私自身,けっこうな重病人ではありますが,今のところ動くことはできるので,直感に従ってできることはやっていこうと思っています。
私のライフワークなる活動のひとつは,全国の重度障害のある方々への訪問。高い優先順位を誇っています。
私などがふらっと訪問して,何かすごいことができるわけでもないのですが,ちょっとでも希望をつなぐお手伝いができればという思いをたくさん抱えておじゃましています。もちろん,研究費をふんだんに使っていますから,直接的・間接的に関わらず,私の研究テーマである「重度障害者のコミュニケーション支援」にしっかり関連付けています(← 出雲国大学事務職員さん向け文言・『今日も確認おつかれさまです!』)。
人と人が会うことで起きる奇跡はさまざまで,これはもう予測ができません。打算的・計画的に活動することの不毛さは,はじめてのデートが想定どおりに運ばないことから人類的知見からも明らか。ここは直感に任せて「ワクワクする」磁方位に向けて出発し,何が起きるかは福袋的に期待するのがポイントです。私は,ずっとそれでやっています。
こちらは,私のブログにも何度も登場しているイーハトーブの大坂さん。去年の初秋,一度は復活したスイッチ操作がまた使えなくなってしまいました。たまに大坂さんのブログをチェックしています。どうも最近は動きがないので心配になって訪問したのです。どうやら,2ヶ月ほど自慢のオペナビ操作ができていませんでした。それがわかったのが先週訪問したときでした。
今回はサイバーダインのサイバニックスイッチ試作版を持っての再訪です。直近まで使っていた口元(口角)での操作では,生理的な不随意運動の信号を拾ってしまうのでどうもうまくいきません。そこで,眼電位を拾うように電極を再設置したところけっこういい感じに!
OAK Cam も使おうかと思いましたが,どうやら不要です。PPSスイッチも筋電スイッチもダメになっていたところでのサイバニックスイッチによる復活の兆し。訪問してよかったと思う一瞬です。しばらく使ってもらって,よければ補装具制度による助成で製品版を購入すればいいですね。
で,まあ帰りがけにはいつもGear VR。ゴーグルもスマホも新調しています。楽しんでくれたかなあ。奥様の配慮(いたずら)で,バイタルをチェックしながらのVRジェットコースター。心拍は期待したほど上がりませんでしたね。
つい最近までバリバリに使いこなしていたオペナビ一式。スイッチもPC操作もすごいスキルでした。PCが使えなくなっても,孤独じゃなければ大丈夫!
大坂さんは,身をもって現代のテクノロジーはまだまだ未熟であることを教えてくれているような気がします。事実,そうだと思うのです。