つまり、言いたいのはこれだけです。
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ここ数年,たくさんの講演や研修をやらせてもらっていますが,結局言いたいのはこれだけです。
現代社会においては,どんなに身体が健康で強靭あっても,テクノロジーを上手に活用できなかったら社会的には障害者です。たとえば,中年の縄文人が現代にタイムスリップしてきたら,まったくもって社会生活は営めませんね。
反対に,身体的には重い障害があっても,テクノロジーを高度に活用すれば,健康であるだけの人よりも社会的に活躍することができるでしょう。
そのテクノロジーの中身はそれぞれですし,時代によって違いがあります。重要なのは個別のテクノロジーではありません。人間はテクノロジー利用を前提とした生物であり,それなしには社会的生活は不可能という視点です。
身体的障害はテクノロジーで補完すればいいわけです。健常者も日々テクノロジーを活用しているわけで,障害者はテクノロジーへの依存度がいささか高いというだけです。
ただし,現代の技術はまだまだ未熟ですから,身体的障害者は依然として障害者のまま。しかも,技術があっても適用できない社会的な環境も相まって,情けない時代が続いています。
それを少しでも解決するために,私は働いています。
ちょうど昨日、周囲の人たちに、たとえ重複障害のクラスであっても、自立活動が身体機能への訓練的アプローチに偏っているのはよくないと思う。教員が自立活動においてそれにばかり価値をおくことで、テクノロジーの利用から子どもたちを遠ざけてしまうのは、今社会で求められていることと違うのではないかと話して、浮きまくったところでした。FBでシェアのお願いにお返事がいただけなかったので、今回はやめておきますが、感じたことをお伝えしたいと思いました。