100万回のありがとう!のお菓子「麦ふぁ~バニラ」

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スーパーのお菓子売り場で見かけても,多くの人はスルーしてしまうこのお菓子「麦ふぁ~バニラ」。せっかくがんばって「香ばしさ!グ~ンとアップ!」と書いてあっても,しょせんありきたりのウェハースだろうと低く見積もられてしまうこのお菓子。食べてみればおいしいのは分かるのだけど,でもあえてこれを選ぶほどの気持ちはわきません。わたしもずっとそうでした。

でも,このお菓子はとんでもないシロモノだったのです。わたしは心底驚きました。なんと「このお菓子にはありがとうを100万回聞かせてあります」と,見方を変えれば実にスピリチュアルなお菓子だったのです。

さらに追い打ちをかけるように以下の記述も。

大切なお客様とお時間を共にする時「ありがとう」を100万回聞かせたお菓子と一緒に楽しまれてはどうでしょうか?きっと会話がはずみますよ。

もう本気具合がハンパではなく,もう竹田製菓に身を委ねるしかありません。確かにおっしゃるとおり会話は弾みそうですが,おそらく話題の中心はあなた竹田さんのことですよ。。。良くも悪しくも,創業者もしくは現社長の飛び抜けた個性がこの独創的なパッケージを成立させているのは確かでしょう。普通のまともな社内会議にかけたら,この超科学的な文言は却下されるに違いありません。

ところで,1回の『ありがとう』が1秒だとしても100万秒。およそ278時間(11日ちょっと)かかります。3倍の超早口で聞かせても3日はかかる計算です。製造にそれほどの時間がかかるとは思えません。果たしてどうやって聞かせているのでしょうか。もしかして,1万人分同時発声の『ありがとう』を100回聞かせているとかの裏ワザ??

想像だけしていても仕方がないので,実際の製造現場でのメイキング動画がありましたので載せます。

あら。。。機械の音はするけども『ありがとう』は聞こえてきません。もちろん,撮影用に『ありがとう』を流していないことや,編集時に消去している可能性もあります。はたまた超音波の『ありがとう』かもしれません。

でもやっぱり,機械の作動音からして,流していない可能性のほうが高いような気がします。そうなるとこの時生産されたものは『ありがとう』が入魂されていないことになりますね。

料理に愛情を込めて作ることで美味しくなったり,植物にやさしい声をかけるとよく育つとはいいます。そのこと自体を否定するつもりはありませんが,製造中にどうやって100万回聞かせているのかは非常に気になります。もし人間にも聞こえるような音量なら,製造現場のスタッフも気がおかしくなってしまいそうですし,聞かせないで製造したお菓子との比較がどうなるかも調べてみたい衝動に駆られます。

本件について気になった人はいるようで,以下のブログを見つけました。

100回じゃないですよ。100万回です。以前、その製造現場の様子をテレビ東京の番組でやっていたのですが…。工場内に響き渡る、録音された子どもたちの「ありがとう」の声。実際に、製品になるまでに100万回「ありがとう」を聞かされているのだそうです…。そうすることで、お菓子がとってもおいしくなるのだそうです…。もちろん、聞かされているのは麦ふぁ~だけでなく、他の製品もだそうで。

これはやばいですね。。。本気で聞かせているようです。お菓子が美味しくなるのはいいですが,スタッフの精神がまずくなってしまっては本末転倒。

その他のブログも参考までに。

ただ,実際に聞かせている模様は確認できませんでした。上記ブログでは見学できるとも書いてあるので,機会があれば行ってみたいところです。さすが,YoutubeにはCMとされる動画がアップされていました。これまた怪しい。

一方で,お菓子としての実力は確かで,ほんとうに香ばしく心地よい甘みと最上級のサックリ感。萩の月1個分のお値段で20枚入りの麦ふぁ~バニラが買えるのは実にすばらしいです。差し入れには喜ばれないかもしれませんが,100万回のくだりを説明すれば,きっと何となく,ふ〜んと納得してもらえるでしょう。こんなコストパフォーマンス&ポテンシャルの高いお菓子はめったにありません。見かけたらぜひ買って食べてみるといいでしょうね。100万回の『ありがとう』が入魂されます。

 

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