「患者さま」の立場を一瞬だけ脱ぎ捨てて。
Views: 1414
0111,岩手医科大学附属病院の神経内科より,小一時間のレクチャーを依頼されました。
そう,ここは私が通院している病院。
患者さまの立場を一瞬だけ脱ぎ捨てて,元気よく訪問してまいりました。
前日は外来にて丸一日の検査&点滴治療だったので,すっかり患者感覚。
気持ちの再インストールが必要でした。
立場が変われば,同じところも違って見えるものです。
患者としての訪問ではなく,お仕事の一環ですので同じ場所にいてもまったく気持ちが違います。
病気が今回の機会を提供してくれたというものの。
病は気からというのはまったくその通りで,病人として病院に行くと元気にしていてはいけないような気持ちになって,実際どんよりした顔になるものです。
きっと,病院に居続けると病気になるでしょう。
(病院が悪いというわけではないく!)
レクチャーに使うお部屋は,病棟の奥のたくさんの病室の先にありました。
病室は開け放たれていますから,入院患者さんたちが多く見えました。
ちょうど夕食時だったので病院食が配膳の配膳中。
ベッドで食事する人,引き出しテーブルを使ってテレビをながらの人,病室ではよくある光景でしょう。
ところで,今回わたしを呼んでくださったのは神経内科医の水野医師。
6年位前に,岩手の難病連が主催した北海道旅行で一緒だったのが出会いです。
わたしは板倉ミサヲさんの介助者役として,水野医師は同行医師として。
宿泊時は同じ部屋で,どえらいイビキで驚愕したのを思い出します。
ちなみに,その音声は録音してFacebookに放流。
レクチャーでは,いつもの話+病院スタッフ向けの内容。
岩手県難病連の方も来てくれて,思ったよりも多くの方に聞いてもらえました。
夕方の短い時間でのお話だったので,具体的な話題をほとんど取り上げられなかったのは仕方ありません。
お話の後,医師や相談業務にあたる方が熱心に質問してくださいました。
水野先生を含め,患者さんのQOL向上に興味を持ってくれるのは心強いものです。
特に,医師が率先してその課題に向き合ってくれるということは,病棟スタッフが動きやすくなりますし,実際効果が上がりやすいでしょう。
支援機器を活用した支援は,誰の仕事でもないことが多く,せっかくのいいモノが生かせない状況が続いています。
優秀でやる気のあるヒトもそうでしょう。
モノ(支援機器) x 仕組み(制度) x ヒト(支援者) = ♪
この方程式が成り立てば,たくさんのコミュニケーション難民を救えるのは確実。
それぞれの項はいい感じに仕上がっています。
みんなわかっているのですが,なかなか実現しない現実。
これからも,地道に活動していきます!