観光地のアレ、気になって調べてみました
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たいていの観光地のお土産売り場に鎮座しているアレ。
どんな新しい施設であっても,8ビット感丸出しで違和感たっぷりのアレです。
レトロといえば聞こえはいいですが,もうちょっと何とかなるだろうと思わせるアレです。
硬派なメタルボディ,ジャギーが半端ないグラフィックと音割れしそうなBEEP音を奏でるメダル刻印機,コレです。
どうみてもダサいし,メダルなんか持って帰ってどうするんだと思いますが,びっくりするくらいにどこの観光施設にもあります。
もしかして,観光業界には闇のルールがあって,コレを導入しないと観光施設としてやっていけない仕組みになっているのではないかと疑ってしまうほど。
そこで,コイツの正体を少しだけ調べてみました。
ネット上の情報だけですけどね。
見た目はやや違うものがあるものの,8ビットグラフィックと垢抜けない筐体はどこも共通。
きっと同じ会社のものと思われます。
裏側をのぞいてみると「茶平工業株式会社」とあります。
製品名はズバリ「メダル販売機」。
しかし,この筐体は刻印するだけの機械。
となりの自販機から刻印のないメダルを買うことになっているので,名称に偽りあり??
それはいいとして,この会社のHPを見ないわけにはいきません。
こちらです。ブレてない!
いかにもメモ帳かホームページビルダーで作ったかのようなサイト。
HTMLのソースを見させてもらうと「IBM WebSphere Studio Homepage Builder Version 14.0.8.0 for Windows」の記述が。
このバージョンの発売は2009年とのことなので,古い技術を大切にする社風なのかもしれません。
えらくクラシックなサイトであるにもかかわらず最新更新日が新しいというのは,メダル販売機と共通するスピリットを感じます。
ブレのないほんとうに信用できる会社でしょう。
見た目だけキレイでも,更新されていないサイトの会社はほんとダメですね。
茶平工業のサイトでも説明されているように,記念メダルの専門会社のようです。
こんなニッチな分野で,たった社員11名で何十年も続けている会社。
何だか,本来の会社のあるべき姿を見せつけているような気がします。
- “爆売れ”「記念メダル」毎年100万枚生産の会社とは…従業員11人、大阪万博で広がる 2025年へ熱気再び(産経新聞)
- 【茶平工業】茶平メダル販売場所まとめ【記念メダル】(NAVERまとめ)
- 東京タワーでは年間8万枚 記念メダルの熱い舞台裏(朝日新聞)
流行りにのらず,いや時にはそれを作り出しながら人々の幸せに貢献しているのです。
メダリアンなる人種を創造しているのは一瞬気持ち悪いのですが,その心意気には乾杯。
交流サイトの掲示板は,これまた懐かしいPerlっぽいBBSスタイル。
ほんとサイト構成までブレていません。
考えてみれば,記念コインを売るなら製造済みのものを用意するのが一番簡単です。
しかし,このメダル販売機はあえてその場で,小さな機械で文字や数字を打刻して手間をかけて作っています。
まるでその場でジューサーを回してつくる生ジュース。
そう,きっとコレは生メダルなのでしょう。
観光地のと真ん中で打刻音を聞きながら,自分専用のコインが出るのを待つのは贅沢な時間。
半年後には無くしてしまうシロモノかもしれませんが,きっと記憶に残るお土産なのです。
ついつい,そのダサい8ビットの風貌に騙されていましたが,コイツは実に信用できる旅の相棒となるのでしょう。
これまでのさげすんで見てきたことに,申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今度見かけたらまっさきにコイツのお世話になろうと思います。
いつまでも8ビットで!
まさかの近代化してしまったアレ、発見しました。
ちょっと残念になりましたよよよ。。
場所は鴨川シーワールドです。
でも、機械が変わってないあたり、この会社の心意気を感じました。ステキです。
おととい、千葉ポートタワーでメダルを作ってきました!
鴨川シーワールドにもあるんですか?!来月行くかもしれないので作ってきます!!楽しみだわー。
現在、福岡市博物館で開催されているエジプト展で、メダル作りましたよ。メジェド様が刻印されており、お守りとしての効果がありそうです。
一昨日、姫路城内の商店でのメダルを作りました。
2トーンカラーだったのでついにこのメダルにも500円硬貨の波がきたのかと思いましたが、いつから販売開始されたのだろう。