(1日目)CSUN2017紀行

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ロサンゼルスで2泊した後,アムトラックのサーフライナー線でサンディエゴ入り。
始発駅のユニオン駅では,乗り方が分からずにいる人もチラホラおり,私に質問してくる人も。
とりあえず,「YES!」。
だって,ホームに案内もないし,こんなに長い列車なのに乗り口はひとつ。
これはどこの国の人だって不安になりますよね。

時刻表では2時間51分の所要時間ですが,余裕の+40分。
この大らかさがいいですね。

到着駅はサンタフェ駅(聞いたことがあるような?)。
ダウンタウンから20分ほど北に歩いたところにある安ホテルにチェックイン。
周辺には浮浪者がちょこっといますね。

一泊して朝イチからCSUN2017の会場となっているマンチェスターグランドハイアットへ。
広いホテル内で名札の受取場所はどこかとウロウロ。
スタッフのお姉さんに案内してもらった先はセルフチェックイン機。
前回来たのは3年前なのですっかり忘れていました。
無事に資料をもらい,出張に行った証明ができることになりました。

会場の周辺は,これはもう美しい場所でして,シーポートビレッジという公園や,ミッドウェイという空母があったりでインドアイベントどころじゃないエリア。
もちろん,ミッドウェイは行ったことがあります。2回も。

サンディエゴは戦前からの軍港で,日本の連合艦隊と戦った米軍戦闘艦隊の母港です。
いくつかそれを示すモニュメントもあります。

今,かつては敵国だった日本からは多くの人が観光に来ています。
私のように出張の人も少なくないでしょう。

ジェット旅客機でも遠く感じる日本までの距離を,はるばる船で移動して戦うというのは気の遠くなるような行為。
それを70年以上も前にやっていたのですからなおさらです。
ちなみに,日本海軍のとある潜水艦は,わざわざサンディエゴ沖にまでやってきて製油所などを砲撃しています。

さて,世界では戦争が絶えませんが,ここサンディエゴは平和です。
だからこそ行える福祉技術の国際会議CSUN。

たいへん盛り上がっております!

会場入口には触図が。
これほどたくさんあるのは初めて見ました。

展示会場にはたくさんの製品が並んでおり,ロービジョン関連が圧倒的に多いです。
もともとCSUNはロービジョン関連の研究が多かったから当然のこと。

それはそうと,ここ10年のICTの技術は障害者との融合をより深めています。
特に,スマホの普及など生活に直結する技術の進歩が目覚ましいのは周知の通り。
音声認識技術や人工知能もどんどん生活に入り込んでいます。
みんなが便利な技術は障害者にとっても便利であるのは言うまでもありません。

このCSUNがすごいのが,最新技術を扱ったセッションがほんとうに多いこと。
AmazonのAlexaをはじめ,Googleの人工知能や検索技術に関するセッションが堂々行われていました。
技術者向けのセッションかと思ってしまいますが,いやいや聴講者には障害当事者がけっこういるのです。

日本では「技術的なことは技術者がやればいいでしょ!」という感じかと思いますが,どうやらこちらではそうではなく専門家ではなくても「必要なものは使ってやるぞ!」という気合を感じます。
結果的に専門家ほどには使えなくても,実用においては知っているのと知らないのでは大違い。
技術が世の中を変えるという気概については,アメリカ人の方が遥か上を行っていると強く感じました。
いいか悪いかは別として。

さて,これから2日目のセッションです。
朝8時から。
気合が入ってますよね。

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