PPSスイッチの破壊
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重度障害者のコミュニケーション支援において,PPSスイッチはほんとうによく使われる道具です。
PPSというつづりは,ピエゾ・ニューマティック・センサー の略。
現場では「ピエゾ」や「エアバッグ」などと呼ばれることが多いですね。
ただ,厳密には「ピエゾ」では物理的な現象を意味してしまいます。
本当は「ピエゾ(圧電)素子センサー」というのがいいように思います。
まあこういったものは広まったものが正義なので,「ピエゾ」でいいのでしょう。
さて,このPPSスイッチは「接点出力」が最終出力です。
つまり,スイッチのオン・オフ。
実際はリレーによって動作させています。
リレーにはいろいろな種類がありますが,いずれも定格電流が決められており,PPSスイッチの場合は 200mA。
つまり,PPSスイッチの接続先から流れてくる電流が定格を超えると壊れます。
ちょっとした電池で動くおもちゃであれば問題ない場合がほとんどですが,モーターを回す回路を改造してスイッチを付けたものを連続稼働するとアウト。
モーターを動かす電流は大きい場合がほとんどですから,200mAを大きく超えてくるのです。
よく養護学校で使われるBDアダプターは電池ボックスに挿入するものですから大して問題はおきません。
ジューサーや扇風機なら,スイッチの改造部位によってはマズイですね。
上記の写真は,PPSスイッチのリレー部分。
白い部品なのでおそらくはフォトリレーですね。
150円くらいで買えるものでしょう。
原則としてはメーカー修理ですが,事情によりそれができない場合は,同じリレーを買って交換すればオッケー。
基板についているはんだを取り除いたり,別の部品を傷つけないようにするのが難儀ですが。
PPSスイッチでは直接大きなモノは動かせないのですね.
中を見たことがなかったので,勉強になりました.