【ICT】スイッチや視線入力はICT活用?

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秋葉原の電気街(2023年9月8日)

台風による大雨、人身事故や変な外人に予定を乱されまして、今日(2023年9月8日)は大変な日です。秋葉原で研究用品を探し、デイプランのホテル(ラブホじゃない)で休憩しておりました。ただいま、電車で一気に北上中。

仕事のスキルをもとに、福祉教育分野に首を突っ込んでから約10年。「ICT」の用語の使い方に違和感を感じることが多くありました。分野ごとに同じ単語でも意味が異なるのは当たり前ですが、「ICT」というのは「情報通信技術」という英単語の頭文字なので、意味のフレはあまりないはずです。

ここ数年は、視線入力装置を扱うことが多いこともあり、「視線入力によるICT活用~」のような文脈によく遭遇します。

私はどうしても「視線入力はICTじゃないでしょ」と思うわけです。

福祉教育用途の視線入力は、それ自体は計算機技術をフルに使っていますが、いわゆる通信技術は使っていません。せいぜい、回路内や装置とPC間のローカル通信です。

普通、情報通信といえばもっと広範囲の通信を意味し、現在であればインターネットを指すと言って間違いありません。

パソコンを単体で使うのはICT活用ではなく、ただの計算機活用です。ワープロや表計算アプリを使うのをICT活用とは言いません。

同様に、タブレット端末をインターネットに繋がずにアプリ単体で使うのはICT活用ではありません。同じく、計算機活用と言っていいでしょう。

つまり、視線入力はそれ自体ではICTではないのです。福祉教育分野の視線入力は、たいていはPCに直接接続したローカル利用なので、常時インターネットを使うことはないでしょう。インターネットを前提とした視線入力もありますが、主に研究用なのでここでは触れません。

一方、視線入力でインターネットブラウザやアプリを使うことはあります。これなら、本来のICTにほんの少しだけ近づくかもしれません。

ズバリICT活用と言うなら、視線入力の視線情報が直接インターネットに流されて、たとえば、心理状態や入力特性などをビッグデータに絡めてサーバー側で判定してアーカイブ、利用者にフィードバックしたりデータを比較するような使い方です。インターネット前提の使い方です。

私の経験だと、おもちゃのスイッチ入力もICTと言っていた人もいるので、福祉教育分野でいう「ICT」は「電気仕掛け」という意味なのだと理解しています。そう思うと、会話の文脈が成り立つのです。

分野ごとに単語の意味は違っていいと思います。

ただ、あんまりズレてしまうのは、他分野の人とコミュニケーションを取るときに誤解を生じさせてしまいます。

私も、これらを反面教師にして、単語の意味をきちんと理解して使おうと思います。

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