【車載HUD】兵器としていいモノは福祉機器にもイイ!
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私がよく講演でネタのする話に「四肢不自由の障害者と戦闘機パイロットは同じ」というのがあります。
戦闘機パイロットは、水平飛行するだけでも両手両足をフルで使う中で、敵から飛行機を守り、敵を撃破しないといけません。
つまり、手足が不自由な中でミッションをこなす必要があるわけで、そうなると首や目の動きを活用する必要があったわけです。
これって、四肢不自由の方と同じ状態ですよね。
そう考えると、戦闘機などで使われているテクノロジーは、障害者の支援機器に応用できるものが多いのです。
視線入力やヘッドトラッキングはまさにそうです。
今回、車載用のヘッドアップディスプレイ(HUD)が手に入りやすくなったので、応用を探るために購入してみました。
操作は親指だけで行えます。
これも障害者の支援機器としても相性がいいです。
画面はシースルーで向こう側が見え、虚像(スマホ画面)は5めーとるm先くらいに映ります。
焦点が遠くにあることで、車外の風景とスマホ画面を相互に見るのが楽になるのです。
まさに、戦闘機のHUDのようです。
実は80年前から戦闘機にはヘッドアップディスプレイが搭載されていました。
機関砲の照準をヘッドアップディスプレイに無限遠で合焦させて、首が動いても照準しやすいようにしていたのです。
無限遠に合焦させると、その照準は常に飛行機の向いている方向を示していますから。
戦闘機だけじゃなく、自動車用の機器に、福祉機器として応用できるものは多そうですね。