ドリフのコントから「消えた1ドルの謎」と「障害者」を考える
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人の歴史は「勘違い」「間違い」の歴史なのかもしれません。
実は、「エラー」があるからこそ、生物の繁栄があるとの研究もあるのです。
たとえば、餌を見つけた一匹のアリがいたといします。そのアリは仲間に餌の場所を伝えます。多くのアリは、餌を見つけたアリが付けた通りの経路を辿って餌に辿り着けるのです。
でも、一部のアリは「勘違い」してまったく別の経路を辿ってしまうこともあり、その結果、餌までの経路が最短距離だったり、別の餌を見つけることもあるようなのです。
これを「エラー戦略」というのだそう。
人も、みんな同じように考え、同じ目標を持って動いたのでは、種としての発展は怪しいものになります。一部の人は「勘違い」して他の人たちが思いもよらぬ方法を取ることで、世紀の大発明をすることもあるのでしょう。
「人と違う行動」を認めることは、社会をよくするひとつの方法です。
もしかしたら、「障害者」という一見エラーに思える身体状態も、人類の進化を促進するための大事な現象なのかもしれません。
ふつうの人では見られない世界を垣間見ているのではと、わたしは強くそう思っています。
- 私が難病・重度障害者を支援する合理的な理由 ~ダイジェスト版~ (ポランの広場)
以下は、人の勘違いを突いたトリック。
わかりますか?
ある3人が食堂で食事をし、1人1000円ずつ合計3000円を払った。しかし店主は料金をサービスし、給仕に対し3人に500円を返すように命じた。しかし給仕は、3人に対して500円を返したのでは均等に分けることができないため、その500円から200円をこっそり盗んで自分のふところに入れ、均等に分けることのできる300円だけ客に返した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%99%E9%87%91%E7%B4%9B%E5%A4%B1
300円は3人が均等分けし、それぞれ支払った金額は1000円から100円差し引いた900円になり、合計すると2700円になる。それに給仕が盗んだ200円を加えると、2700 + 200 = 2900円となるが、差額の100円はどこにいったのだろうか?
ドリフのコントではこうなっていました。
落語の「壺算」のドリフ版ですね。今のテレビには見られない、実によく練られたコントです!