【消える前に】データのバックアップを確実に!
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年末から年始にかけて、数名の方から「ハードディスクがおかしいので何とかしたい」という相談を受けました。年賀状の季節に増える相談です。
バックアップを取っていたかどうかが大事になりますが、まあ取っていないから相談するのでしょうけども。
大事なデータをパソコンの内部ディスクに入れたままで、そのディスクが壊れてしまえば起動すらできません。外付けのものは、いくらかやりやすい対策はあるものの、結果はほとんど運次第。
HDDは物理的に金属板が高速回転しているので、機械的なトラブルが多い傾向があります。そもそも、HDDは壊れることを前提に使うべきもので、保管用に使える道具ではありません。SSDも動作原理は違うものの、いずれ壊れます。
サーバーの運用では、ディスクの年間平均故障率(AFR)を参考にして選定することがあります。壊れることを前提に、ひとつのサーバーにたくさんのHDDを使って冗長性を高めるからです。壊れても交換しながら使い続けるのがサーバーの運用です。
では、個人ではどういった対応ができるのでしょうか。およそ、以下の方法があります。「まだ」壊れていないディスクを使っていて、バックアップをしていない方は参考にしてください。
- データを特定のフォルダに入れて、定期的に外付けのディスクに上書きコピーする
- 安価にできますが面倒です
- 専用のフリーソフトを使えば自動化できます
- USB3.0以上の環境で使いましょう
- クラウド上に保管する
- OneDrive・GoogleドライブやiCloud などです
- 原則として有料です
- ネットの接続速度が遅いと使いにくくなります
- 記憶域プールを使う(Windowsの場合)
- 複数のディスクが必要です
- Windowsの標準機能でけっこう便利です(私も常用)
- 双方向ミラーの設定を行います
- RAID機能のあるNASを使う
- 費用はかかるけど高速です
- ミラーリング機能を使う
- システム全体を仮想化する
- 高度な知識が必要です
- VMwareなどを使ってOSごと仮想環境にして、仮想ディスクを外付けのディスクにバックアップします
1〜3が現実的かなと思います。
それぞれの解説をしたいのですが、まずはここまで。