本は「聴く」時代!
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「本を読みたいけど,時間がない。。。」そんな人は多いはずです。
でも,スマホで音楽を聴いている人は少なくないのではないでしょうか。
本を読むという行為はなかなかに贅沢な環境が必要です。
- 手が使える
- 暗くない
- 食事中ではない
- 乗り物を運転していない
- 気分的に余裕がある
- 根気がある
その他にも,さまざまな条件が「読む」環境を限定します。
例えば,ある程度興味のある内容でなければ本を手に取ることもありません。
私たちの脳への情報入力の多くは目をゲートウェイとして,文字を「読む」ことで具体的な情報を獲得します。
必然的に「読む」には能動的な動作を必要とし,普通の人は風景を眺めるように文字情報を入力することはできません。
一方,「聴く」は相当な自由度をもって情報入力を可能にします。
そんな中,Amazon から「聴く本」が登場しました。
暗くても車を運転中でも大丈夫!
読みたくても「読む」ための条件がなかなか揃わなかった人が,これからは「聴いて読む」ことができるのです。
あまり興味のない本であっても,ラジオのように聴けば新しい世界を垣間見ることができるかもしれません。
ここ数年,本の自炊(デジタル化)が流行しています。
コンピュータに本を入れることができれば,機械読み上げで朗読してもらえます。
ただ,デジタル化の過程で文字の誤認識が避けられず,すべて正しく読み上げてもらえる可能性は低いでしょう。
図や表もおかしな音声表現になりそうです。
今後,オーディブルのようなサービスが出てくるはずです。
あらゆる環境で,きれいな音声によって文字情報を効率的に摂取できれば,より人生を豊かにする助けになるでしょう。
2015年,重度障害者のような極めて制限された身体環境でも,「読む」ことにほとんど壁がなくなりました。