【出張禁止??】10万人あたりのCOVID-19の感染率が意味するもの
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私が所属する出雲国大学では、来週も首都圏や大阪への出張が制限されます。
それ自体は理解できます。
一方で、現状や「意味」を踏まえての対策なのかと考えると疑問が残るのです。
NHKによると、本日(2021年10月8日)現在、直近1週間の人口10万人あたりのCOVID-19の感染者数は、東京で7.76人・大阪13.70人。
この数字は実際の感染者数を示しておらず、あくまでもPCR検査の陽性者数。
実際は、その数倍の感染者数がいることは想像に難くありません。
ちなみに、1年間換算だと1年間を52週間として、人口10万人あたりの感染者数は東京で約559人・大阪で約712人となります。
では、この人数を交通事故による負傷者数と比較してみましょう。
内閣府の資料によると、平成30年度では上図のようになり、もっとも人数の多い20-29歳で人口10万人あたりの交通事故負傷者数は688.2人。
偶然ですが、今のCOVID-19の感染者数とおおむね一致します。
もちろん、COVID-19の感染者数は日々変化がありますし、上述のように実際の感染者数は分からないのでそのまま比較はできませんが。
それでもざっくり言ってしまえば、「COVID-19に感染する確率は、普通に生活していて事故って怪我する確率とだいたい同じ、かも」ということはできるでしょう。
と考えると、東京や大阪に出張に行ってはいけないというのは、「外に出たら事故で怪我するから外出禁止」と同じと言えなくもありません。
ちなみに、出雲国大学の出張制限は、10万人あたりの感染者数が5人以上が判断の基準になるようです。
年間260名の感染者数に換算できます。
実際の感染者数は陽性者数の数倍と仮定しても、交通事故の確率を大きく超えることはなさそうです。
うーん。
これって、合理的な判断なのかなあ、と思った次第です。
どんなことにもリスクはあります。
COVID-19だけのリスクを過剰評価するのはどうなんでしょうね。