【第2報】これぞ夫婦!ナガミさん、復活に向けて歩み始めています。
Views: 415
松江から車で40分ほどの,伯耆国南部町の総合病院へ。あれ?南部町?ついついみちのくの南部国を思い出します。
新型コロナが猛威を振るう中,いよいよ面会禁止になるのが目に見えていました。そこで,ちょっと急だったのですが,以前にも紹介した永見夫婦を訪ねました。
- 【生事例】これぞ夫婦!ナガミさん、復活に向けて歩み始めました。 (2019年12月18日)
病状などは上記リンクをご覧ください。
2月2日には,EyeMoTグランプリにも参加してくださり,病室にも参加賞のタテが置かれていました。ネット越しとはいえ,受傷後初めてとなる外の社会への参加だったようで,ご夫婦でたいへん喜んでくださっていました。私もうれしくなりましたね。
去年に比べれば,PC環境も改善されています。奥様による試行錯誤の成果で,今は汎用のディスプレイアームにノートPCを取り付けていました。角度調整にやや問題があるようでしたがなんとか使えています。
日課となっているEyeMoTによる視線入力トレーニング。奥様いわく「スパルタ訓練」。たしかに,間髪入れずに数種類のゲームを仕掛けていきます。目の動きは思いの外よく,文字の入力までそう遠くないという印象でした。射的なんかもサクサク落とせますから。
ところで,重度障害者の方に共通するお話がいくつかありますが,「生きがいを持つことで免疫力がアップする!」はここでも証明されていました。
今のようなコミュニケーション訓練をはじめる前は,生きる希望も持てず,少し環境が変わるだけでも熱を出したり,風邪を引いてしまっていたようです。
それが今では,間髪を入れないスパルタ訓練が功を奏したのか,熱を出したり風邪を引いたりすることがすっかり無くなったそうです。
エビデンスは取れていませんが,眼の前のことに一生懸命になることで血行が良くなるとともにストレスも低減されて,免疫力がアップ!したのではないでしょうか。きっとそうなのです。
同様に,ALSの場合,本人のストレスが増すと病気の進行が早くなることは,身近な人にとっては共通体験かもしれません。どうやら,前向きな気持ち次第でALSという大変難しい病気にさえよい方向に作用するのです。
つい去年までは,自殺することさえも考えていたという奥様。それが今では,Facebookに写真や動画をバンバンアップするくらいのアクティビティを示しています。
アップされる写真や動画は,主にスパルタ訓練のもの。ご主人の真剣な眼差しに悲壮感はありません。そこには,確かに前を向いて生きているひとりの男の姿があるのです。
これからもウォッチしていきます!
“【第2報】これぞ夫婦!ナガミさん、復活に向けて歩み始めています。” に対して1件のコメントがあります。