【EyeMoT 3D 射的】重度障害児のアセスメントを支援するための改善対策
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EyeMoTもそうですが,どんな障害児でも「何となくできている」を実現するのは,そう難しいことではありません。操作上は選択できていても,本当に本人の「できている」を表現できているのかというと,けっこうあやしいものです。
支援機器(テクノロジー)の性能向上により,視線を含めて微細な身体の動きを検出できるようになりました。そのため,一見「できている」ような結果が簡単に得られてしまいます。でも,それは誤ったアセスメントを生み出す可能性があります。
これもそんな一例かもしれません。
この例では,短い注視時間が偶然性の高い選択を助長した可能性があることを示しています。1秒程度の注視時間ではうっかり選んでしまった可能性が高いといえるでしょう。もし,左右を入れ替えても同様の結果が出たのであれば偶然性を排除しやすくなりますが,そのステップは踏んでいません。
また,視線履歴もしっかり解析しているようにもみえません。おそらくは,選択をしたという結果に目を奪われたからでしょう。視線入力を教育等に活用するには,特に初期の段階では選択の結果よりも視線をどのように動かしたかが極めて重要です。
そこでEyeMoTでは,誤ったアセスメントを防ぐためにちょっとした改善を施しました。
「アセスメントモード」で動作させたとき,パネル上を見た積算時間と視線の総距離を表示するようにしました。この2つの値を他パネルの値と比較することで,「見た」情報を客観化できます。
この改善機能をうまく使えば,パネルを「見た」の評価を大きな助けになることは間違いなし!
近日中に公開予定です。