新宿の「倒れている人」
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久しぶりに新宿の街を歩いてきた。
東急ハンズで買い物をするために。
19時を過ぎても明るい夜になんとなく誘われて、歌舞伎町方面へ。
「路上喫煙禁止」のベスト来ているシルバー人材のみなさん。
歌舞伎町から歩きたばこが無くなっている。
これは素晴らしい。
一方、道の傍らにはすでに酔っ払っているのか、行き倒れなのか15分ほどで3人の「倒れている人」を見た。
これも歌舞伎町のよくあるワンカットだが、つい先月よりも増えているように思う。
暖かくなってきらからなのか、不景気だからなのか。
そもそも数週間で浮浪者が増減した気になるのはこっちの問題か。
用事も特になく歩いていたわけであるし、いや、街の様子を感じてくるのが用事であったから、むしろより周囲の現象に敏感になっているのは確かだろう。
そして、歩きたばこは減っても、明らかに自分とは違う世界の人は一向に減る様子はない。
私が子供の時、歌舞伎町には映画をよく観に来たものだが、その時きっと彼らも子どもか学生であったろう。
ミニ四駆でワイワイ騒いでいたのか、ファミコンで談笑しあっていたのか。
今夜、街の主役となった彼らはいつ今の世界に入り、私たちとは別の進化の分かれ道を行ってしまったのか。
ちょっと気になる。
しかし、もしかしたら、人が生まれ出て今世というフィールドをがむしゃらに駆け抜けるのが人生であれば、表面上の仕事や所属などは実は大した意味もなくて、そこで何をしてどれだけ学んだのかが重要なのかもしれないとも思う。
ただ、個人的には人生の最後を「倒れている人」で終えるようなことはしたくないし、100歩ゆずってそれも悪いことではないとしても、看取られず死ぬということは望んで迎えるものではないなと強く思った。