門外不出のテクノロジー
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(自分の Ttweet から改変)
東京工業大学の原子炉工学研究所のサイトには、原子炉工学の目的として以下を挙げている。
「永久に無くならない充分なエネルギーを得るという人類の悲願を実現する」
確かに、これは人類にとってすばらしい目的である。
しかし、今、福島第一原子力発電所の事故を見ても分かるように、原子力によるこの目的の実現は極めてリスキーな方法であることは明らかである。
原子力発電所は一つの事故で半径30kmにおよぶ範囲で人間の居住を不可能にさせる。
もはや、原子炉工学の今後は、どうやったら安全に廃炉にできるかを研究した方がいい。
結局のところ核分裂エネルギーは人間には手に負えないシロモノだったのである。
今までの恩恵は感謝するとして。
正直なところ、私は原発はこの資源の無い日本では特に必要だと思っていた。
今回の事故で分かったのは、原子の核分裂反応を人間の際限のない欲望の生活のために使うことは、割に合わない愚かな選択だったということである。
多くの人を不幸にする原子力は人間に幸せをもたらすことは難しい。
つまり、原子力はけっして実験室から出してはならない門外不出のテクノロジーだったのである。
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(参考資料)
東京工業大学原子炉工学研究所
http://www.nr.titech.ac.jp/~hsekimot/policy9781.html
朝まで生テレビ!「原発」第2弾! No.07 1988-10-28
http://www.youtube.com/watch?v=v7xUgiH8bh4&NR=1