必読!「 情報通信白書平成30年版」
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現代人は「ICT」とは切っても切り離せない関係にあります。もはや,水や空気と同じくらいに。
それが網羅的に,各専門分野の切り口で完膚なきまでに説明されつくされているのが「 情報通信白書平成30年版」。
どんな分野の方であっても,これは必読です!ただし,内容は教育分野から産業分野まで幅広いので,全部スラスラと読み込める方はごく一部でしょう。
「ICT」の単語は同じでもこんなにも多様な姿を見せる「ICT」。それを知ることができるだけでもこの白書をめくる価値があります。タダですしね!
これは相当優秀な人が編纂したと思われます。どこが受注したのかと気になるくらい。
福祉工学・医療や教育分野の視点から見ても素晴らしい指摘や統計がいくつも。たとえば,第1部第4章第3節には以下の指摘があります。
地域内の共助に役立つICT
ICTは地域の人々のつながりを作るための仕組みとしても利用可能である。ソーシャルメディアなどのICTプラットフォームを介して同じ地域の人々が交流をすることで、地域内の課題や個人の抱えている課題を可視化し、それらの課題の解決策を持つ人や、手助けができる。人の助けたい意向と結びつけることで地域内で住民同士が助け合う関係の構築に役立つ可能性がある。
「地域内」を「学区内」「病院内」「同業者」「他職種」に読み替えてみると。。。あら不思議,ごく自然な説明に読めてしまいます。
私は,ここ数年,教育・医療・福祉分野でも Facebook などのソーシャルメディアの活用は不可欠であると各所で叫んでいます。しかし,私がそうするまでもなくこの白書でもしっかり記載されていました。
実に当たり前のことなのですが,わが国の報告書でしっかり明記されているのはいいことです。
また改めて取り上げてみます。