車いす&盲ろう者でも教諭になれるはず!
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もう5年前,当時71歳の板倉ミサヲさんは人生初の義務教育を受けるために,盛岡市内の中学校に入学することができました。
TBSのドキュメンタリーにもなりました。
そして,今では高校2年生!
去年は,「Kさんの司法試験受験を応援する会」での活動をおおむね成功させることができました。
合格には至りませんでしたが,スイッチのみで司法試験を受験するという世界初と思われる試みを実現しました。
今年は,合格を目標にKさんの友人たちが中心になってがんばっています。
そして,向こう一年では「盲ろう女子大生である橋本紗貴さんの教員採用試験を応援する会」を成功させます!
橋本紗貴さんには,必ず教諭になってもらうのです。
本人のその気持が信じられないくらいに強いからです。
- 世界でただひとり?「ブラインド視線入力」の女子大生(2017年10月8日)
- 一見、色白のかわいい女子大生ですが、とんでもないド根性ムスメなのです(2017年9月7日)
ただいま,紗貴さん以外はまだ私ひとりではありますが,徐々に準備を開始しました。
2017年11月5日に出雲国で行われた視線入力シンポジウム in 出雲国 で紗貴さんに登壇してもらったのもその一環です。
力を貸してくれる方は,Facebookページ で「いいね!」をして,グループのメンバーになってくださるようお願いします。
以下,Facebookページから抜粋。
車いす利用者というだけで様々な制限があります。
さらには,盲ろうという極めて重い障害を抱えているならなおさらです。熊本県のとある田舎に住む橋本紗貴さんは,車いす利用&盲ろうの大学3年生(2017年12月現在)。
教員になるために,考えられるすべての方法を駆使して勉強を積み重ねています。
おそらくは,日本一もしくは世界一支援機器を勉強して活用している人。
支援機器を専門にしている私が言うのだから間違いありません。
障害を理由に夢を諦めることのない女子大生です。スタイラスをくわえてタブレット操作したり,視線入力を使ったり
この人生でまず叶えたい夢は,教員になること。
それを叶えるためには,教育実習が必要です。
教育実習を実施するには,受け入れ学校の許可が必要です。
許可を得る前には,教育実習を完結できる方法を身に着けておかなければなりません。
- 板書はどうする?
- 出欠はどう確認する?
- 校内の移動はどうする?
- ヘルパーさんは確保できるの?
- 体力がないのに授業はきちんとできる?
- 目がほとんど見えないのに生徒の安全は守れる?
- そもそも,教育実習を終えて試験に受かっても勤務できる??
もう大変なことがたくさんなわけです。
しかし,世の中には盲ろうの教員はすでにいますし,車いすの教員はもっともっといます。
みなさん,現場でがんばっていることでしょう。近年の支援技術の進化によって身体能力を拡張することも可能になっています。
困難が多いからと言って,「ムリ」と言えるのでしょうか?ムリだと思うのがムリがあります。
むしろ,こんなチャレンジングで楽しそうなことは,積極的にトライすべきではないでしょうか。みなさんの経験・知識そしてネットワークを活用するればきっと実現します。
確かに困難でしょう。
紗貴さんが教員になれた時,次につづく多くの障害学生に希望の火が灯ることでしょう。
もっとも困難な課題だかこそチャレンジする意味があるのです。みなさんのお力を少しだけ貸してください。
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