大学教員の就職活動①
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本日、ある博士後期課程学生と話す機会がありました。
ふと大学教員の公募の話に。
この地方中の地方である島根県の大学でさえ、ある化学系の公募は100倍だったとか。。。
一般に、大学教員の就職活動がどのようなものかなど知られていないと思います。
民間企業への就職活動がリクナビ・マイナビなら、大学教員にとってはJREC-INです。一択。
なぜか、イチレンなんて呼ばれています。
お時間のある方は、どんな求人があるのかご覧になってみてください。
「勤務地」から検索すればお近くの大学が見つかることと思います。
特徴的な表記として、(任期あり)や(任期なし)があります。
まあ、その通りの意味です。
近年、研究者の流動性を高めるために、研究所や大学では任期を付けた採用が多くなっています。
SATP細胞の小保方さんもそうでしょう。
民間企業ではあまりない記載かと思います。
さらに、詳細をみれば。。。
どの求人(公募)もお給料の額は載っていません。
そうなんです。採用になって、給与振込みがあるまでわからないのが大学教員の給与額。
もちろん、国公立大学なら給与表が公開されているので、号俸などがわかれば概算で算出できますが、私立大学はまったくの未知数。
面接でずばり聞けばよいですが、聞ける人はよほどの勇者でしょう。
さて、自分の専門に合った公募があったとして、大量の応募書類を作成して提出。
でも、しばらくすると「ますますの~」の手紙受け取ることになります。書類落ちです。
いかんせん、どんな公募でも採用者はたった1人なのです。
面接は数名程度しか呼びません。
金メダルしかないのが大学教員の就活のキビシイところ。
しかも、自分の専門に合致する公募はそうありませんので、連発で応募することもできません。
そんな貴重な面接ですから、「で、お給金は?」とは言えません。
ちなみに、医師、看護系や医療系(OT・PT)はその他の公募とは一線を画します。
特に看護系はひくてあまた。
OT・PTも化学系に比べたら2桁くらい倍率が低いかもしれません。
どうしても大学教員になりたいのであれば、これらがよいですね。
次回は、大学教員の「資格」についてふれます。