熊本のテレビ局、それじゃダメだよ

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熊本のテレビ局が,さきさんの教員採用試験について「不備」を前面に出して,教育委員会を攻撃しているようです。。。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1954915634594883&id=100002293969237

まずい点

  • 隠して録音したものを証拠としている
  • 悪者探しになっている
  • 身体障害事例としてさきさん個人しか取り上げていない

一見,正しい批判のようだけど,これは違います。メディアの力を振りかざしたリンチです。これまで,さきさんは大学を窓口として,十分ではないにしろ丁寧に受験に向けての調整を行ってたのです。この番組はその信頼環境をぶち壊してしまいそう。さきさん・教育委員会・大学の信頼関係を毀損しかねない事態となってしまいました。

それでも,何もしないよりはいいかも知れず。。。

よかった点

  • 重度障害者の教員採用試験について取り上げたこと
  • さきさんの成績(実力)を確認したこと
  • 教育委員会にインタビューしたこと

まず,テレビ局はこれまでのさきさんのがんばりを,十分に検証していません。次に,ディレクターが受験における合理的配慮についてもあまりご存知ではないようです。だとしても,障害の程度が同じくらいの人の受験例を出すべきだったでしょう@。

改善点

  • 隠して録音したものをメインにしない
  • 他の事例を紹介する(地元私大へのインタビューだけでは弱い)
  • 合理的配慮について紹介する

「こんなかわいそうな子が,教育委員会からひどい仕打ちを受けた!」では,無知なクレーマーを増やすだけであり,無駄に教育委員会を疲弊させてしまいます。所属大学にも,教育委員会との関係で不都合が出かねません。

胸をスカッとさせるにはいいかもしれないけど,それを上回るデメリットがあるだろうなと思ってしまいます。テレビ局は,さきさんをダシにして,正義を振りかざしていないでしょうか。

(追記)

さきさんと同じような障害を持つ女性Fさん(東京在住)のコメントを転載します。

批判を投げるのではなく、一緒に改善していくという土壌をメディアが壊してはいけない。
経験者として言わせてもらえるならば、まだ、さきちゃんにとっても、教育委員会にとっても1回目でしょ?1回目から学んだことを2回目、3回目に少しずつ一緒に改善していくのが、お互いのためであり、相手を敵にしないで味方にするやり方であり、次の人につながるプロセスだと思います。
私の社会福祉士国家試験での配慮事項改善までの6年間(今年、最後の改善点を申請)の道のりをきいてほしいわ、歩み寄りの仕方を〜〜

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