押しかけ支援
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四国での最後の押しかけ先は、もう一人の知り合いのALS患者Mさん。
この病院には多数のALS患者さんがいます。
Mさんには、筋電演奏家「ゴーシュ」を試してもらいました。
普段使っている圧電素子式センサーの適合がイマイチのようなのです。
設置者のスキルなのか、身体状況の変化なのかはわかりません。
たいへん美肌な方なので、ディスポ電極を貼るのが申し訳ないくらいです。
でも、貼らないと筋電が取れませんので遠慮なく。
今回は特別に大きなやつ。
最初は圧電素子式センサーの近くとなる、左眉の上あたりに貼りました。
このままだと既設のスイッチと動作が被るので、試用する上でもよろしくありません。
今回の試験のために、既設のセンサーを外すことは問題がありますから。
実際、スイッチ確認音がまざり使いにくそうでした。
そこで、頬の動きが少し出せそうなので、ディスポ電極を両頬に設置しました。
ラフにペタペタと貼るだけでOKです。
これがうまくいって、そこそこの随意性が確認できました。
頬の力の入れ方に不自然さがややあるようですが、訓練しだいでは最小限の動きでスイッチ入力にできるでしょう。
筋電センサーなどはもはやローテクで、今では市販のマイコンとあわせて簡単に実現できます。
コストもかかりません。
でも、未だに使われていません。
去年度のALS患者に対する n=460 のアンケートでは、筋電式センサーの利用率は 1%ちょっと。
もっと使われてもいいでしょう。
筋電は目に見えないのでPCなどによる可視化が必要です。
市販品は、この可視化機能が貧弱なのです。
そのため、設置者は難しく感じてしまいます。
スマホなんかで波形が確認できれば、ずっと使いやすくなりますね。