小型3Dスキャナ&360カメラ、これが本当ならエライことになるな
Views: 1237
「Wunder360 S1:世界初!3Dスキャンができる360°AIカメラ」がクラウドファウンディングのIndiegogo に掲載されています。こんな小さな筐体で全方位カメラのみならず3Dスキャナまで。。。
この映像を見る限り,この3Dスキャナはすごそうな雰囲気はあります。しかし,肝心の実データからレンダリングした映像がまったくありません。まだまだモックアップ+α 程度なのでしょう。ちなみに,謳い文句はこんな感じです。
誰でも3Dモデルが簡単に作れる、手のひらサイズの超多機能360°カメラ
- 360°動画を撮影したらカメラ内でスティッチング。専用ソフトウェアはもう不要。
- 写真を撮るように誰でも簡単に3Dスキャン。
- AIが自動追跡するから、主役はいつもフレームの中心に。
- 抜群の安定性で、手ブレの心配なし。
- ポケットに入れて持ち運べる位小型で軽量だから、いつでもどこでも使いやすい。
- 水深30mまでOKの専用防水ケース付き。どんな場所でも撮影可能。
すごいなあ。もしこれが謳い文句やプロモーション映像のように実現できたら,バリアフリーマップでも作り放題です。だって,地上の凹凸もそこを歩くだけで取得できてしまうわけですから。しかも,テクスチャをまで貼られてリアルな表現も可能なようです。
私の見立てでは,全方位カメラ(360カメラ)だけならいざしらず,3Dスキャナはお試し程度のものかなと推測しています。サイトには精度が記されていません。値段といい原理といい,3Dスキャンをまともにやるようなシロモノでは無いように思えるからです。さらには,取ってつけたような「AI」の文字。大丈夫かなあ。
クラウドファウンディングには,夢を与えてくれるプロジェクトがたくさんあります。技術的な壁がとても高いものであっても,ウマいプロモーション映像を見せられると実現が簡単なように思えます。技術に詳しくない人ならなおさら。これがいいのか悪いのか。
最近は,失敗するプロジェクトもチラホラ出ていますね。応援するつもりだけならお金をどんどんつぎ込んでもいいとは思いますが,商品として買うつもりでいるのなら,冷静になって実現可能性を確認したほうがいいでしょうね。
ほんと,このカメラは気になるなあ。いい意味でも悪い意味でも。