みなさまのご協力のもと「日本賞」最終審査会に挑んできました。
Views: 2441
「日本賞」は「にほんしょう」ではなく「にっぽんしょう」であるこということが,昨日わかりました。
にほんとにっぽん,あまりきちんと考えたことはありませんでしたが,さすがNHKは考えています。
それはともかく,この一ヶ月あたまをもたげていた英語発表が終わりました。
質疑応答の通訳をしてくれた安達佳奈さん,一緒に登壇してくれた高野さん,ありがとうございました。
発表時の模様については,撮影禁止だったため掲載できません。
そのため,その前後の模様をいくつか使って発表の報告をいたします。
これまでの日本賞にかかわる記事は以下です。
- (ご連絡)「日本賞」クリエイティブフロンティア部門の最優秀賞を受賞しました。(2017年10月18日)
- みなさまのご協力のもと「日本賞」最終審査会に挑んできました。(2017年10月16日)
- 日本賞2017の本審査で一番いい賞を取るための準備⑤(2017年10月15日)
- 日本賞2017の本審査で一番いい賞を取るための準備④(2017年10月11日)
- 日本賞2017の本審査で一番いい賞を取るための準備③(2017年10月2日)
- 日本賞2017の本審査で一番いい賞を取るための準備②(2017年9月14日)
- 日本賞2017の本審査で一番いい賞を取るための準備①(2017年9月8日)
- 「日本賞」コンテンツ部門のファイナリストに選ばれました(2017年9月2日)
私の発表は「The Eye Tracking Training Software based on Successful Experience(成功体験をベースにした視線入力訓練ソフト)」。
「クリエイティブフロンティア部門」でのエントリーでした。
視線入力訓練ソフトEyeMoTシリーズ・バイブマンおよび「成功体験」についての内容です。
エントリーは48件がありファイナリストに残ったのは6件,うち1件は本審査を辞退されたとのことで,最終的には5件の作品が残りました。
申請から発表まですべて英語。
英語障害者の私は,申請段階からお知り合いの方々に「特別措置」を受けてきており,申請書&当日発表スクリプトの翻訳については,LAの山口さん(とご友人)には大いにご支援いただきました。
こちら,山口さん(PCに隠れています)と息子のKAIくん。
一番目立っているのはおじいちゃんです(*^^*)。
審査では書類以外にも実物が必要でした。
簡単な英語マニュアルを用意して,振動まくらとPC,そしてバイブマンをセットにしてNHKに送付。
それが世界をめぐり,3カ国の審査員のもとに届けられました。
そして,運良く予選は通過したものの,発表は英語。。。
何らかの対策が必要でした。
そこで,カンペ装置となるヘッドアップディスプレイの登場。
これを舞台上で使うのはなかなか難儀なのです。
というのは,スライドの操作とヘッドアップディスプレイの操作を同時に行う必要があるからです。
ディスプレイの画面には,英語のスクリプトが表示されていますがスクロールが必要です。
そのスクロール操作に失敗すると,必要のないページに飛んでしまったり,最悪ページを閉じてしまう可能性がありました。
今回はそういったことはありませんでしたが,審査員の方々にとってはその雰囲気は異様なものに映ったことでしょうね。
ところで,日本賞の立派な冊子を開くと,見覚えのあるお顔が!
予選の審査員の中に日本大学の古市先生がおられました。
しかも,私の発表について褒めてくださっています。
この場を借りて感謝申し上げます。
そして,発表当日には高野さん以外にも,2名の障害当事者が来てくださいました。
脳血管障害で四肢麻痺となっている山中敏彦さんと,SMA1型の男子です。
山中さんは4年来のお付き合いで,何度もお家に行っていますし,泊まったこともあります。
それにとどまらず,様々なところでもお会いしますね。
SMAの男子とは去年,ある会場でお目にかかり,それ以来のご縁。
先々月には,お家に伺ってサイバニックスイッチの検証を行いました。
- SMAっ子3名にサイバニックスイッチを試用してみました(2017年8月23日)
こうして,こういった華やかな場でお会いできるのはうれしいものです。
疾患は違うものの,この3名の方と一緒になれたというのも,今後につながるいい機会になったように思います。
撮影者の親友キクさんを除いて,私の関係者で集合写真。
川口有美子さん・安達佳奈さん・山中さんのご両親・元出雲国大学学生の金子くんさらには高野さんの奥さまと長男さん。
雨の中来ていただき,ほんとうに感謝です!
発表の原稿はネイティブチェックを受けているので心配はありませんでしたが,時間制限の都合によりいくつかの文章を削除していました。
そのため,話の流れが一部悪くなっていたかもしれません。
特に,高野さん登壇に関わる部分も含まれていたので,審査員・高野さんに申し訳なかったと思います。
一方で,7分の発表では途中で言葉が出なくなるなどの大きな失敗は無かったのは幸いでした。
質疑応答では,通訳を介する都合上,スムースにいかないシーンが何度かありました。
審査員の英語もいろいろだったようで,聞き取りにくい方も多かったようです。
他の発表者は十分に質疑の時間を生かしていましたので,その点は悔やまれるところです。
そのため,私の発表では,全体的にやりとりの情報量が不足したのは否めません。
通訳を担当してくれた佳奈さん,本業が忙しい中で専門外の発表にもかかわらず駆けつけてくれてありがとう!
こちら発表後の集合写真。
左側の6名が発表者で,その他の方々は審査員。
世界中から来ています。
夜の懇親会では,うどんすきのお店へ。
他の発表者の日本食への質問が面白かったですね。
一部しかわかりませんでしたが。
なにはともあれ,みなさまありがとうございました!
本日,夕方から一度英語でのブース説明。
その後,参加者でのパーティーがあるそうです。
18日までの日本賞の会期中,NHKふれあいホールの1階では,他のエントリー作品と一緒に EyeMoT&バイブマンも展示されています。
ブースを担当しているのは,NHKに内定している学生。
大変上手に説明してくれています。
審査発表は18日の夜。
その際は,すごいゲストが来るそうです。
セキュリティも最高度に!
受賞できなくても楽しめそうです。
コーディネーターのNHK水野さん,お世話になりました。
渋谷は今日も雨ですね。
日中はたまっていた仕事をこなしつつ,11月5日の「重度障害者のための視線入力シンポジウム in 出雲国」の準備を進めます!
最後に,経費面などでサポートしてくれた大学関係者にも感謝申し上げます。
来週,報告に伺います。
九州の福島さんをはじめ,多くの方から写真を提供してもらいました。
たしかに,会場に投影いたしました!
ありがとうございます!
“みなさまのご協力のもと「日本賞」最終審査会に挑んできました。” に対して1件のコメントがあります。