SMAっ子3名にサイバニックスイッチを試用してみました
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ちょうど先週の今日(8月16日午前),高熱に倒れる2日前,江戸は港区白金台のSMAっ子宅に,都内に住む2名のSMAっ子が集まる機会がありました。
もうほんと,みんなかわいい!
去年度終了したAMED「進行したALS患者等を含む障害者のコミュニケーション支援機器 の開発」研究班(代表:中島孝)の成果物であるサイバニックスイッチ(通称,HALスイッチ)試作機を,限られた時間ではあったもののSMAっ子たちに試用してみました。
権利関係の都合上,ポランの広場としては相当に気を使った扱いになりますが,以下にその模様を簡単ではありますが掲載します。
やはり,多くの人にサイバニックスイッチへの希望を持っておいて欲しいからです。
まず,ごく簡単に装置について説明。
原則として危険はないことや,動作原理についてのうんちく。
子どもたちの顔出しはオッケーをもらってます(ママさんたちから)。
かわいい子たちですよね。
SMA1型の特性上,今後,この子たちのアウトプットはスイッチにかかっていると言ってもいいのです。
もちろん,視線入力も大きな力になりますが,スイッチの重要性が削がれることはありません。
ああ,私の頭頂部も墨塗り対象。
スイッチを隠している場合では無かったようです。
どの子たちも,何だかんだで小さいです。
だから,スイッチのセンサーを貼り付ける身体部位もやっぱり小さいわけです。
微小な動きでも随意性があり,かつ比較的大きく面積を取れる場所を探してスイッチ適合。
腕も足もこんな感じでぐるぐる巻き。
すると,みんなからピシャっとした精度の良い信号が取れました。
PPSのエアバッグやピエゾセンサーでは検出しにくいほどの動きでも,サイバニックスイッチならしっかり捕捉できることを確認。
いちおう,最後はお決まりの Gear VR。
小さい子どもにはオススメできない装置なので,ママさんたちのおもちゃに。
ごく短い時間でしたが,3人からはきちんとスイッチとしての信号が確認できました。
実はこれはすごいことなのです。
おそらくは,PPSではひとりのスイッチ適合をするので精一杯。
それが,初めて会う子を含む3人に対して,小一時間もかからずにスイッチ適合ができてしまったわけですから。
サイバニックスイッチ,SMA1型のごく幼い子どもたちにも有効と思われます。
引き続き試用を続けてみたいと考えています。