卵が先か、ニワトリが先かの視線入力
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「卵が先か、ニワトリが先か」
「Click2Speak」はまさにそんなソフトウェアです。
アメリカはラスベガスに住む重度障害者が、視線入力ソフトでプログラミングして作成しました。
視線で紡いだ視線入力ソフトなのです。
1万円の視線入力装置「EYE TRIBE」と「Tobii EyeX」に対応したまともな視線入力ソフトはまだこれしかありません。
たぶん。
視線版の準備が整いつつある意思伝達ソフトウェア「ハーティーラダー」。
作成者である吉村さんも、決して軽くはない身体障害とともに暮らしています。
そして、障害者向けソフトウェアを15年に渡って開発し改良し続けています。
どこか共通するものを感じざるを得ません。
ただし、これらの2つソフトの立ち位置は、視線入力に対応していること以外にあまり共通点はありません。
「Click2Speak」はソフトウェアキーボードである一方、「ハーティーラダー」はさまざまな意思伝達機能を実装した多機能ソフトウェアだからです。
ところで、このソフトは現在(2014.10)のところ、日本語入力には直接対応していません。
半角全角キーがないので、IMEの切り替えができないのです。
マウスモードによりWindowsコントロールは可能です。
日本人を見捨てないでねと、作者にプッシュしないといけませんね。
まだほとんど日本では紹介されていないソフトウェアですので、もし身近に視線でなら操作できそうな方がいましたらチョロっと紹介してみてください。
以下の点は注意してください。
- EYE TRIBE は精度が十分に発揮できない場合があります(特にメガネ着用時)
- Tobii EyeX は開発者版のみで、開発者以外のユーザーが使うとライセンス違反になる場合があります。
- 視線入力は個人差が非常に大きい方法なので、使えない人もいます。