すべては「美」に通ず。
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六本木ヒルズにあるGoogle東京での研修が終わったあとの一コマ。
一緒に参加した織田夫妻と,広角レンズでスリム化したワタクシ(左隅)。
5月28日に敢行した「WheeLog!アプリリリースイベント」。
会場は,六本木ヒルズのハリウッド美容専門学校の巨大なホールでした。
織田友理子さんのツテで借りられた会場。
これ以上ないリッチでノリノリの会場で,アプリの船出に華を添えてくれました。
立派なホールを(無料で)貸し出すことを決断してくれたのは,当美容専門学校の山中理事長。
この日,織田夫妻がお礼に伺うということで同行しました。
山中さん,実に素晴らしい人でした。
「障害者というのは人が作り出しているんだよねえ」とサラリ。
その言葉に偽りはなく,14年前に校舎を建て替える際,できるかぎりバリアフリー設備を整えたとおっしゃります。
大きなものではエレベータやエスカレーター。
ギリギリまで増やしたとのこと。
また,お話していると,具体的な比較的細かい設備状況がスラスラと出てきました。
普通の理事長なら知らないはずの設備がすべて頭に入っていたのです。
それもそのはず,設計時に自ら関わってバリアフリー化を推し進めたようでした。
「お金はかかったねえ〜」とまたサラリ。
若い人ならバリアフリーをはじめ,障害者福祉に関心がある人は少なくないですが,この年代で積極的な取り組みまでできる方はそうそういないと思います。
久々に感動しました。
左:美の図(ハリウッド美容学校HPより) 右:曼荼羅(Wikipediaより)
感動ポイントはもう一つありました。
「すべては『美』に通じるんだよ」の言葉。
上の図は専門学校のパンフレットに載っているもので,山中理事長がデザインしたものだそう。
まるで仏教の曼荼羅です。
中心に『美』!
これは,宮沢賢治のいう『芸術』と多くの共通点があることがわかりました。
宮沢賢治は農業さえも芸術ととらえ,さらには人生そのものが芸術であると言い切りました。
かの有名な「農民芸術概論要綱」(青空文庫)に記されています。
農民芸術の本質
……何がわれらの芸術の心臓をなすものであるか……
もとより農民芸術も美を本質とするであらう
われらは新たな美を創る 美学は絶えず移動する
「美」の語さへ滅するまでに それは果なく拡がるであらう
岐路と邪路とをわれらは警めねばならぬ
農民芸術とは宇宙感情の 地 人 個性と通ずる具体的なる表現である
そは直観と情緒との内経験を素材としたる無意識或は有意の創造である
そは常に実生活を肯定しこれを一層深化し高くせんとする
そは人生と自然とを不断の芸術写真とし尽くることなき詩歌とし
巨大な演劇舞踊として観照享受することを教へる
そは人々の精神を交通せしめ その感情を社会化し遂に一切を究竟地にまで導かんとする
かくてわれらの芸術は新興文化の基礎である
美容学校には一生縁がないと思いましたが,こう考えるとあながち興味がないわけでもなく,むしろ興味が持てそう。
非常勤講師として美容学校に行けたらおもしろいなあ。
『美』をテーマにして,ワンスイッチ入力や視線入力を論じてみせましょう!
山中理事長を待っているときの一コマ。
目の前に東京タワーが!
東京のど真ん中にいることを意識させてくれます。
東京タワーのオーラに負けない美ボスの友理子さん。
これからもよろしくお願いします〜。