ALS患者さんによるオリジナルスイッチと視線入力
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ALS患者の忠一さん。
イーハトーブは紫波(しわ)町に住む元電機技術者(今も?)。
現在,日本ALS協会の岩手県支部支部長をつとめています。
紫波中央駅という,まだ新設されて20年もたたない新駅の近くにお住まいです。
紫波町はフルーツの栽培が盛んで,ブドウ畑やラ・フランス畑がなだらかな斜面いっぱいにひろがっています。
忠一さんのメールFromには㊥となっていて,見た目によらず茶目っ気たぷり。
自ら設計したピップエレキバンスイッチをコールに使って元気に暮らしています。
このオリジナルスイチについては以下に紹介したことがありました。
スイッチ設計 by ALS患者 (2016年6月9日)
今回訪問したのは視線入力を改めて試してほしかったからです。
現在の意思伝達環境は,極限にまでカスタマイズされたオペレートナビによりまったく問題ないようです。
ただ,それに加えて視線入力も使えたらWeb閲覧などきっと楽になるはずなのです。
とはいえ,支援者の負担が増すことも考えられますし,そもそも忠一さんが本当に希望しているかはわかりません。
きちんと経験する前に判断できませんし,まずは,使えるかどうかの確認をしました。
私の活動の中で,ここ3週間は,EyeMoT3D の風船落としゲームが大活躍!
キャリブレーションなしでもできますし,派手目の爆発でやっている感じがハンパないです。
こういったゲームを通じて,成功体験を積み重ねることから始めるといいですね。
忠一さんも例外ではありませんでした。
以前は,訓練ソフトがなかったのでうまくいかないこともあったのですが,今回は大成功。
文字入力まではやりませんでしたが,EyeMoTの射的や塗り絵もすぐにクリア。
ちなみに,風船落としゲームでは,3分で45個の風船を撃破しました。
すぐに視線入力を実用することはないと思いますが,何かの時に思い出してもらえればいいかなと考えています。