干されるかもね(マジメな研究ですけど)
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「寝た子を起こすな」か。
本当に工学系研究者としてコレに踏み込んでいいものなのか。
でも,踏み込まなければ向こう3年の科研費研究は失敗確実。
踏み込んだら?
干されるかもしれません。
いろんなところからね。
今年度からの科研費研究は「神経・筋難病患者等のコミュニケーション様態におけるストレス評価」(KAKEN)です。
研究計画書には,コミュニケーションの状態がストレスに大きく影響する!という仮説を力説しています。
でもですね,この仮説には大きな穴があるのではないかと。
特に最近,強くそう思うのです。
先日献本していただいた「難病ケアスターティングガイド」にも “快性” として,その重要性が書かれています。
つまり,ストレスを語るにはコレを無視するわけにはいきません。
様々なストレス要因がある中で,その一部のコミュニケーションだけを掬ってみても全体は評価できません。
コレが全体に占める割合が大きければ大きいほどそうです。
想像するに,たぶん大きい。
きっと,重度障害者の中にはコレをうまくマネージしている人もいるでしょう。
しかし,それを表立って言うことはありませんから,手法は共有されません。
それは健常者だっておなじこと。
うまくマネージできていない場合は,訪問入浴などのケアサービスで様々な問題を引き起こしています。
特に男性であれば無理も無いことだ,と理解できる人も多いに違いありません。
一部の団体ではその解決にあたっていますが,全国的な展開はまだですし,正直なところダークなイメージが払拭できていないのが現状です。
私個人の経験としても,コレの相談は何度もありました。
常々頭の痛い問題だと思っていました。
コレに関する書籍はほとんど持っていますし,それなりに勉強もしました。
それでも,実際の活動,特に生業としている理工系の研究分野に持ち込むことは一切考えていなかったのです。
コレが引き起こすストレスは相当なものでしょう。
長く社会生活を営んできたALS患者にとってはそうに違いありません。
コミュニケーション云々も重要ですが,コレを無視してはストレスを語ることはできないのではないかと考えているのです。
∴ 仮説は崩壊
どうしたものか。
どなたか相談に乗って欲しいものです。
さて,難病ケア~の本に私が載っていました!
深谷さん,いい記念になりましたよ。
なるほど,それで医学書院の方は私に本を送ってくれたのですね。
しかも,「ポランの広場」のURLまで載ってるし。
ありがたいことです(*^^*)