進行したALS患者さんによる筋電出力の訓練

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生きている限り、家族以外の誰かが関わることは無意味ではないはずです。
技術的な限界はあっても。

顔をピクリとも動かさない出雲の田中さん。
ずっと行き続けますからね。

DSC_0940あらゆるスイッチが使えなくなったALS患者の田中さんによる筋電出力の訓練です。
このビューワは,筋電演奏家ゴーシュ用に作られたもの。
筋電の積分波形でボールを破壊できるようになっています。
筋電出力訓練にゲーム性を持たせて,随意性およびスイッチとして使いやすい波形を訓練しています。
ただし,この患者さんの場合は視界が十分ではありません。
そのため,チャイム音による指示で筋電出力のタイミングを伝えています。

頬の筋電は比較的よくとれており幸いなことにノイズも少ない状態です。
それでも,現在のところ完全な随意性は確認できていません。
ご本人は最大限頑張っているはずですが,筋電出力に反映されていないと考えられます。
生理的な噛み込みが発生しているため,その筋電も拾っていました。
不随意性の筋電出力だけキャンセルできるようにしないといけません。
難問ですね。。。
DSC_0944

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