【Script】ウルトラユニバーサル野球2025エンディング時のコメント

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3月2日に行われたウルトラユニバーサル野球の決勝戦のあと、ラミレスさんを交えて大会の総括が行われました。その中で、ワタクシは裏方シゴトがメインでしたが、ありがたいことにコメントの機会がありました。

この10年、重度障害児と過ごしてきたことを思い返して、以下をコメントしました。ただし、手元のメモなので、実際話したことは少し違いがあります。

今回の大会を通じて感じたことは3つでした。 これは、ウルトラユニバーサル野球の裏側で使われたEyeMoTを開発してきて思ったことでもあります。

1つ目は「みんなで一緒にできるっていいな」ということ 

今回の大会に参加した親子多くは、孤独の中から歩みを始めた方がほとんどだと思います。 今ほど誰にも知られず、半ば藁をも掴むように親子で私のセミナーに参加していた姿を思い出します。 

こうして今日、仲間とともに戦う姿をみるのは感慨深いです。 本当の仲間とは、お互い向き合うのではなく、同じ方向を向くことだといいます。 今回の経験により知り合った仲間とは、きっと今後の人生の大きな財産になるはずです。 

2つ目は「私たちは見た目に騙されやすい」ということ

私たちはどうしても見た目に騙されます。寝たきりだと何もできないように見えます。 でも、テクノロジーを活用することで、見た目ほどにはできなくはない、意外とこんなこともできるんだ!というのが 他人にもちゃんとわかるようになります。 可視化して客観化するのはとても大事です。

一見何もわかってないように見える子どもたちの真剣な表情や悔しい顔は本物です。 今日、寝たきりの子どもたちがホームランを連発しているのを見てどう感じたでしょうか。 

3つ目は「わかっている」ことが「わかると」まわりが変わる!ということ

重い障害のある人は、本人がどんなにやりたいことがあっても周りの協力がないと何もできません。支援ともに歩み続けるには、 子どもを信じ続けるための何かが必要です。支援者がモチベーションを維持し続ける何かがないといけないのです。

テクノロジーを通じて、客観的にちゃんと「できる」ことが可視化されると「まわりが変わり」ます。 

もっとこんなことできるかな、あんなことも挑戦できるかな、まわり前向きに変わっていきます。 きっと、みなさんも今日の選手たちに可能性を感じたのではないでしょうか。 

じゃあ、重い障害のある人たちを支援するのは「やってあげる」という一方通行なものなのでしょうか。いや、違います。

やっぱり私たち、今健常者として暮らす人もいずれは障害者になります。 老化、病気や事故によって遅かれ早かれ死ぬ前には障害者になります。重い障害を持ってもちゃんと暮らせる環境を作ることは、実は自分のためでもあります。 

そんなふうに思います。

 

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