いつも思い出す人

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脳死とされているほのかさん。

まだ、オンライン会議がめずらしい2016年ころ、どこかのオンラインカンファレンスでお母さんの理佐さんのお話を聞く機会がありました。たいへん理知的な話し方に関心をもち即連絡、まもなくお家を訪問し、それ以来、何度かほのかさんに会いに行きました。

そして、今は私がよくよく思い出す子どもです。

ほのかさんは会話はもちろん、自分で能動的に動くようなこともなく、寝ているだけのように見えます。

この数年間、私はほのかさんの存在によって、人はなぜ生きるのか、どう生きるべきか、これからどうしていくべきかを教えてもらっています。

つまり、私にとって、ほのかさんの存在はとても意義があり、経済的な生産性など無関係に価値のある人間です。

今あるEyeMoTの根っこにあるコンセプトは、ほのかさんに気づかせてもらった部分も多く、その成果は今生きる重度障害児や保護者を助けています。

そう考えれば、人の存在意義は、「存在そのもの」にあると改めて思うのです。

人はいずれ死にます。死亡率100%。もっと言えば、地球さえも数億年後にはこの宇宙からすっかり無くなってしまいます。人間にとってどんな大事なモノも、自然の海や山も跡形も無くすっかり蒸発します。

人間が残すモノやコトなどは、ほとんど意味はありません。

どう生き抜いたのかという「生きざま・経験」こそが、意味のあるものなのでしょう。

だから、私も生き抜いちゃうよ。

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