映画「帆花(ほのか)」の初日を観て。
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終始、「当重度障害児とその支援者が生きる意味」を考え続けさせる映画でした。
理佐さん&國友監督、改めて考える機会を与えてくださりありがとうございます。
2022年1月2日、映画「帆花」の封切り。
事実上の主役は理佐さん。
そして、理佐さんの娘であり障害当事者の帆花さんとお父さんの秀勝さん。
理佐さんを初めて知ったのは、2015年ころの重度障害児支援に関する講演会でした。
自分の思いを豊富な語彙で巧みに言語化している知的な女性という印象で、話す内容は客観的な視点もあり、聞いていて心地よかったのを思い出します。
その後、わたしの方から連絡を取りました。
- 真夏のほのさん(2015年7月31日)
- ほのさん2歳(2016年3月25日)
- あたりまえの証明(2016年9月13日)
- アミラーゼによるストレス測定とコミュニケーションの証明(2016年9月20日)
映画「帆花」には、わたしが理佐さんたちを知る少し前の生活がドキュメンタリータッチで映し出されていました。
ただし、映画の中にはナレーションはなく、西村家の生活が淡々と記録されているだけ。
理佐さんと秀勝さんのいくつかのインタビューが唯一の言語的情報でした。
上映中、ずっと呼吸器やバイタル音が映画館内に鳴り続けます。
観る人が受け取る情報量と思いは「経験」に大きく依存するものでしょう。
中盤では意思伝達装置も登場していました。
そういえば、振動フィードバック装置の振動器として使っていたブルブル枕は、帆花さんに使われているのを見たからでした。
なお、監督は当時まだ映画学校の学生だった國友勇吾氏。
パンフレットには、理佐さんの監督への「イライラ」が綴られており、それがけっこうなツボ。
具体的な内容については書きません。
ぜひ、上映館のポレポレ東中野へ!
わたしはもう一回観に行くことでしょう。
初日は監督(写真左)とプロデューサー(写真右)の舞台挨拶がありました。