自費20万円の視線入力装置は「高嶺の花」?
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いたずらに不安になってもいけませんが、日本は先進国の中ではとても収入の低い国になってしまいました。
国内のモノやサービスはまだまだ安いですし、普通の収入なら高級レストランでもなければ外食はとても安いので、国際的に収入が低い現実を体感することがありません。一方で、北海道のニセコなんかでは海外客用の街ができて、普通の日本人の収入では買い物できない現実があります。
東京オリンピックでは、コンビニ商品の安さに驚いた人が多かったとか。
それはともかく、私のフィールドで懸念しているのは、海外製の支援機器が「高嶺の花」になってしまい、自費で買うことが困難になってしまうこと。
視線入力装置は、スウェーデン製のものに比べれば国産のものは使い物にならず。そもそも、コンピュータのOSや重要部品は当たり前に海外製品。ソフトウェア製品も、日本製のプレゼンスは低いのが現状です。
iPadが比較的安いのは、戦略や量産しているからであって、10万円くらいの iPad mini が いずれ20万円になってもおかしくありません。ビッグマック指数が31位の日本人の購買力はどうなってしまうのでしょう。
視線入力装置の20万円、大都市で普通に暮らすアメリカ人にとって、安くはないものの「高嶺の花」ではないのかもしれません。日本人にとっては、東京都内在住であっても「高値の花」である人はチラホラ。
一方、支援機器は必ずしも高度なテクノロジーが必要というわけではありません。となれば、日本製のものでもプレゼンスを発揮することも可能なはずですが。。。
われわれが開発&頒布しているEyeMoT。企業・個人でもない第三勢力として、支援機器の業界に一石を投じているつもりです。大学でも教育や研究をうまくまぜまぜすることで、開発や普及を継続できるということを。
いよいよ公開から7年、それなりの長寿アプリになってきました。大学・その他教育機関が、支援機器の開発や普及を担うのも可能であることを証明しているつもりなのです。企業だから継続性が高いわけでもありません。当然、倒産もありますし、キモになる開発者が退社してもアウトです。
さて、海外の人たちがお金持ちということなら、EyeMoTの海外版は有料にしたりして(^^♪
私が金のブレスレットをしていたら、そういうことです。