国見温泉(岩手県)
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盛岡市上田のNHK支局前から,西へ市内を横断するように走る国道46号線。通称ヨンロク。
国見温泉は,ヨンロクで雫石町を越えて秋田県境となる仙岩トンネルより数キロ手前から側道に入った先にある。
側道は勾配険しく,冬期は封鎖されてしまうくらい。
まさに秘湯の名に恥じない温泉である。
国見温泉には数軒の温泉宿があるが,今回私は森山荘をチョイス。
有名な石塚旅館もあるが,森山荘には一度も入ったことがなかったからだ。
旅館が立ち並ぶ付近は硫黄の匂いも濃く,むき出しになった金属などはことごとく錆びている。
火山ガスの影響だろう。
さて,国見温泉の特徴は緑色のお湯である。次の写真の通り。
完全に緑である。
森山荘には女性も安心して入ることができる内風呂もあるが,男子の私はここは露天風呂。
露天風呂からは奥羽山脈の静かな山々を拝めることができる。
ちなみに,左側に見えるスダレはペットの風呂。
ここはどっぷりかけ流しの温泉に入られることはもちろん,すっかり山々に包まれて2度癒される感覚。
やはり秘湯だからこそ。
幸いこの日はお客も少なく貸し切り状態。
これも秘湯だからこそ。
ここ10年来の秘湯ブームで,完全なる秘湯はもう残されていないのかもしれない。
しかしながら,岩手の山奥には秘湯の名残を強く残す温泉がまだまだ残っている。
嬉しいものである。
改めて,岩手は日本のかけがえのない田舎立県であることを認識した。