ナマハゲ先生からローコスト視線入力装置活用に関する最新報告書!
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秋田のナマハゲ先生(高橋教諭)が力作を公開してくれました。特別支援教育で視線入力を活用しようとしている人は必見です。もちろん,すでに活用している人も。
(ダウンロード)
研究報告書「学習上の支援機器等教材活用評価研究事業報告書」
以下に,報告書から【研究テーマ】【研究テーマの設定理由】および【研究仮設】を抜粋します。
【研究テーマ】
重度・重複障害の児童生徒にとって、新しい支援機器である〝ローコスト視線入力装置〟は〝新しい鉛筆〟になるだろうか
【研究テーマの設定理由】
本校には、肢体不自由と知的障害を併せ有する重度・重複障害の児童生徒が多数在籍している。児童生徒は身体の動きに制限があるため、手指の微細な動きが難しく、補助用具や補助的手段の工夫が求められる。児童生徒の多くは移動手段として車椅子や座位保持椅子、クラッチ等を使って移動している。また、コミュニケーション面においても他者との意思疎通が難しい児童生徒が多く、周囲の人とコミュニケーションをとる場合には、発声と合わせて、ICT機器等の他、絵カードや写真などを用いてやり取りを行うなど実態に応じた表現力の育成が必要である。
これまで2年間にわたり本校生徒がローコスト視線入力装置を使った実践を行った。その実践では、平仮名や片仮名の学習に取り組み、識字率の向上が見られた。また、自身の得意な身体の動きを生かし学習に取り組んでいるという実感が学習意欲の向上につながった。
今後さらに、ローコスト視線入力装置を活用して適切な視線入力トレーニングと児童生徒の認知発達を踏まえた教材開発を行いながら、その教育的効果を明らかにすることは、本校のみならず全ての肢体不自由と知的障害を併せ有する重度・重複障害の児童生徒の情報活用能力と学力・生活能力の向上及び障害特性に応じた学びを推進することに資すると考えた。
【研究仮説】
児童生徒の障害等に応じてローコスト視線入力機器や教材の選定・評価・活用の方法を明らかにし、その成果を検証することで障害特性に応じた新しい学び方を推進できるのではないか。