「保阪嘉内」の謎
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父親の母校は岩手大学。かつての高等農林学校です。
高等農林といえば,言わずと知れた宮澤賢治の母校でもあります。
当時は全寮制で,全国各地からの学生が同じ屋根の下で暮らしていました。
その寮の名は「自啓寮」。今は姿を変えて,ほぼ同じ場所に存続しています。
父親の同窓会名簿を見てみると,確かに「宮澤賢治」の名前が確認できます。
その作風からか,イマイチ実在感の薄い宮澤賢治。
他の同窓生に混じって名簿に載っているのを見ると,確かにひとりの学生として在籍していたのだと実感できます。
よくよく名簿見ると,ひとつ不思議なことがありました。
「保阪嘉内」が卒業扱いになっているのです。
というのは,宮澤賢治に関心のある人なら誰でも知っいるように,保阪嘉内は同人誌「アザリア」の寄稿文が問題になり,学校を除名処分になっているはずだからです。
うーん,謎ですね。
自称・宮澤賢治研究家*の私としては,この不整合を研究ネタとして調べてみようかと思っています。
*宮澤賢治学会の正会員です。